計算ツール/HDS-R (改訂長谷川式簡易知能評価スケール)

COGNITIVE SCREENING — JAPAN

HDS-R (改訂長谷川式簡易知能評価スケール) 監修済み

日本で開発された認知症スクリーニング検査。9項目、合計0–30点。20/21点がカットオフ。

0合計 / 30
高度認知症
0 / 9 項目入力済み
1. 年齢
尋ね方: 「お歳はおいくつですか?」 — 満年齢で答え、2年までの誤差は正解 (1点)。
2. 日時の見当識
尋ね方: 「今日は何年何月何日何曜日ですか?」 — 年・月・日・曜日 各1点 (計4点)。順不同で問う。
3. 場所の見当識
尋ね方: 「ここはどこですか?」 — 自発正解=2点、5秒待っても答えなければ「家ですか?病院ですか?施設ですか?」と選択肢ヒントを出し、正解=1点、不正解=0点。
4. 3単語の即時再生
尋ね方: 「これから言う3つの言葉を覚えてください。あとでまた聞きますので。桜・猫・電車」(または「梅・犬・自動車」)。直後に復唱させ、正答数を採点 (最初の試行のみ。順不同可)。
5. 計算 (シリアル7、2段)
尋ね方: 「100から7を引くといくつですか?」(93=1点)、続けて「そこから7を引くと?」(86=1点)。最初の答えが間違いなら以後の計算は行わない。
6. 数字の逆唱 (3桁・4桁)
尋ね方: 「これから言う数字を逆から言ってください。6-8-2」→「2-8-6」で1点。次に「3-5-2-9」→「9-2-5-3」で1点。3桁が誤答なら4桁は行わない。
7. 3単語の遅延再生
尋ね方: 「先ほど覚えてもらった3つの言葉をもう一度言ってください」。自発で言えた単語=各2点、答えられない単語には「植物の名前でした / 動物でした / 乗り物でした」のカテゴリヒントを出し、想起できれば=各1点。最大6点。
8. 5つの物品記銘
尋ね方: 5つの物品 (時計・鍵・タバコ・ペン・硬貨 など) を1つずつ見せて名前を確認、その後すべて隠して「今お見せした物は何でしたか?」と尋ねる。想起できた数 (順不同) を採点。
9. 語想起 (野菜の名前)
尋ね方: 「知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください」 — 制限時間60秒、重複・非野菜は除外。5個以下=0点、6個=1点、7個=2点、8個=3点、9個=4点、10個以上=5点。

重症度の目安

21–30 正常範囲
16–20 軽度認知症の疑い
11–15 中等度認知症
0–10 高度認知症

補足

  • カットオフ20/21点(20点以下で認知症疑い)が広く用いられる(感度90%・特異度82%)。
  • MMSEと相補的に用いられ、HDS-Rは記憶課題に強み、MMSEは見当識・行為課題を網羅。
  • 記銘 (3単語の即時再生) は正答できるまで反復してよいが、得点は最初の試行のみで決定する。

参考文献

  • 1.加藤伸司ほか. 改訂長谷川式簡易知能評価スケール (HDS-R) の作成. 老年精神医学雑誌. 1991;2(11):1339-1347.