頭痛
群発頭痛✓ 監修済み
発症様式: 群発期に毎日〜隔日で発作が反復する。20〜40代男性に好発。夜間(睡眠中)発作が多い。飲酒が群発期の発作誘因となる。
概要
一側眼窩部・眼窩上部・側頭部に限局する重度〜極めて重度の頭痛発作が、同側の自律神経症状(流涙、結膜充血、鼻閉、縮瞳など)を伴って反復する一次性頭痛。群発期(数週〜数ヶ月)に毎日のように発作が起こり、寛解期を挟んで再発する。男性に4〜5倍多い。
代表症候
一側眼窩部の激烈な頭痛(「焼け火箸で刺されるような痛み」)同側の自律神経症状(流涙、結膜充血、鼻閉/鼻漏、縮瞳/眼瞼下垂)発作時間15分〜3時間、1日1〜8回じっとしていられない(片頭痛と異なり暗所安静を好まない)群発期と寛解期がある(反復性群発頭痛)
Clinical Pearls
- 💡「目の奥の激痛+流涙・結膜充血+じっとしていられない」の三つ組で群発頭痛を疑う
- 💡純酸素(12L/分、15分)はトリプタンと並ぶ群発頭痛の急性期第一選択。副作用なし
- 💡群発期にはアルコールが確実に発作を誘発する — 禁酒を指導
症候学
一側眼窩部の激痛
片側の目の奥を中心とした極めて激しい頭痛。「最悪の頭痛」と表現される。
臨床的意義: 三叉神経(V1領域)の活性化を反映。痛みの程度は全頭痛疾患中で最も激しい。
自律神経症状
頭痛と同側の流涙、結膜充血、鼻閉・鼻漏、眼瞼浮腫、前額部発汗。
臨床的意義: 三叉自律神経反射の活性化を反映する。群発頭痛の診断に必須の所見。
Horner徴候
同側の縮瞳・眼瞼下垂。群発期を超えて持続することがある。
臨床的意義: 頸部交感神経の障害を反映。群発頭痛に比較的特異的な所見。
落ち着きのなさ(restlessness)
発作中はじっとしていられず、歩き回る・頭を壁に打ちつけるなどの行動をとる。
臨床的意義: 片頭痛(暗所安静)との重要な鑑別点。
ピットフォール
- ⚠「副鼻腔炎」や「歯痛」と誤診されることが多い — 自律神経症状の確認が鍵
- ⚠群発頭痛に片頭痛用の予防薬(プロプラノロールなど)は無効
- ⚠慢性群発頭痛(寛解期なし)は二次性の除外が必要 — MRIを施行
- ⚠発作中の患者は自殺念慮を訴えることがある(suicide headacheとも呼ばれる)— 精神的サポートも重要
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出典: May A, et al. Cluster headache. Nat Rev Dis Primers. 2018;4:18006. / Headache Classification Committee of the International Headache Society. Cephalalgia. 2018;38(1):1-211. / 日本頭痛学会 頭痛の診療ガイドライン2021.